自分が何をしていたかわからなくなる

9月の頭にジャカルタに来たから、もうすでに2か月近くが経っている。修論の調査はあまり進んでいないけれど全くというわけでもなく、それなりに終えられそうな気もしていて、こういうのをぼちぼちです、というのだろう。

院に入ってからの2年間は基本的にずっと非日常と呼んでいい日々だったから、東南アジアのスラムに住んでいる間も「毎日これといったこともないな」というテンションで過ごしていたけれど、よくよく考えてみれば別にそんなことはなかった。10月が終わり部屋のホワイトボードのカレンダーを11月に書き換える段になって、割と色々あったやん、ということと、これこのままやと全部忘れていくところやったな、ということに気付いて、一通りあったことを思い出してグーグルカレンダーに書きとめるということをやった。

 

この2ヶ月、だんだん疲れていっている気がする。色んなことがあるけれど、いろんな事が起きても日常生活はなくならない、みたいなことに最近は絶望している。フォトジェニックな非日常よりもなくならない日常生活に時間もパワーも費やしているにしては、おれの日常生活からは快適さが欠けている。非日常のコンテンツは起承転結をつけて語られるまでは別に面白くもなんともないと気づかされる。きっとロビンソンクルーソーも小説を書き始めるまでは糞退屈でとるに足らない生活だったと思っていたに違いない。

 

寝過ぎて頭が痛い時は最悪。起きて何かをする気にもならないけれど寝れば寝るほど頭痛は増す。

 

少しづつ雨が増えている。別に涼しくもならないし日が短くもならないのだが。日本はもう寒くなっているらしい。そう聞くとふわふわした冬物の服を着たい気持ちになる。実際に日本に帰ればやっぱり暖かい場所に行きたいとか思うはずだけれど。学部時代の部屋は寒すぎてベッドから降りれず、やっぱり頭痛がするまで寝ていたから、世界中どこへ行ってもおれはそういう人間なんだろう。